本八幡カステラが新聞に掲載されました

『本八幡カステラ』を御用命いただき、ありがとうございます。

少しだけ、『本八幡カステラ』の誕生秘話をお話しさせてください。

私たちは千葉県市川市を中心に、７店舗を構える、洋菓子店です。

「ケーキ屋さん」をお客様がご利用いただくときには、「せっかくの贈り物だから、地元のケーキ屋さんでお土産を用意したい」という温かい気持ちでお選びいただくことがとても多いものです。

そんなお客様の気持ちにお応えできる、「特別な品物」を用意できないかという気持ちから、「新しい千葉のお土産をつくろう」と考えたのが、レシピ開発のスタートでした。

当初は千葉名物というと、ピーナッツを使ったおやつかな？と考えたのですが、ピーナッツは好き嫌いがはっきりしていて、贈る相手を選んでしまう食材なので、ギフト用のお菓子に使用するには、ハードルが高かったんです。

そこでパティシエ歴４０年の、開発担当が考えたのが、「野田のしょうゆを使ったカステラ」だったのです。

洋菓子店がしょうゆを使ったお菓子を作ることに、当初、社内では賛否両論が巻き起こりました。しかし無難であることよりも、お客様に楽しんでもらえるのではないか、という気持ちを優先し、開発に着手しました。

「あそこのケーキ屋さん、変なこと始めたみたいよ」
そんなふうに言われてしまってはいけませんから、何度も試作を重ねて、しょうゆの香ばしさと甘さのバランスを整えていきました。そして、最後の試作が試食会に出た時、「おいしい！」と高評価になり、発売が決定しました。

お店に陳列すると、本八幡カステラは飛ぶように売れ、他の焼き菓子の２倍以上を売り上げるヒット商品となったのです。

なによりうれしかったのが、お客様からのお声です。

「野田のしょうゆが入ったカステラと紹介すると、おいしそう！食べてみたい！と言ってもらえました」と、ギフトを差し上げたときのサプライズ感が、贈る側、受け取った側双方の喜びとなっています。

通常のカステラに比べると、甘さを控えめに、弾力もスポンジのように口溶けの良い仕上がりにしております。

これまでたくさんの方々を笑顔にしてきた『本八幡カステラ』を、ぜひご賞味ください。

グランドルチェ代表 橋口友彦